高校生の不登校で相談先を探すときは、心身の負担についての相談と、在籍校での単位・進級についての相談を分けて考えると、必要な窓口を選びやすくなります。保護者が情報を集める段階で、退学や転校の結論を急ぐ必要はありません。
急いで安全を確保する必要があるとき:生命・身体に差し迫った危険がある場合は、予約やメール返信を待たず119(救急)・110(警察)などへ連絡してください。子どもの悩みについては、子どもや保護者等を対象とする24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310/公式案内)が夜間・休日を含めて相談を受け付けています。緊急出動を依頼する番号ではなく、接続を保証するものでもありません。SOSダイヤルの番号・対象は2026年10月3日に公式案内の本文を確認しました。
まず、何を相談したいか整理する
表が画面に収まらないときは、横にスクロールできます。キーボードではTabキーで表に移動し、左右の矢印キーで動かせます。
| 困っていること | 最初に確認する相手 | 尋ねたいこと |
|---|---|---|
| 今の学校を休む間の連絡が負担 | 担任・学年担当など在籍校の窓口 | 連絡する人、頻度、保護者だけの面談可否 |
| 単位や進級が心配 | 在籍校の教務担当・学年担当 | 科目ごとの履修・修得状況、必要な課題・評価、相談期限 |
| 本人の気持ちや家庭の負担を話したい | 学校の相談担当・地域の教育相談窓口 | 高校生の保護者が対象か、予約と費用、情報共有の範囲 |
| 他の学校も含めて考えたい | 教育委員会の高校相談・候補校 | 転学・編入学の条件、募集時期、修得済み単位の扱い |
| 学校外の居場所を探したい | 支援機関と地域の相談窓口 | 高校生を受け入れているか、通うペース、費用、在籍校との連絡 |
相談先によって対象年齢・居住地域・学校の種類が異なります。「高校生の保護者として、本人が一緒に来なくても相談できますか」と予約時に確認してください。子ども専用の相談窓口もあるので、保護者が利用できるとは限りません。
単位・進級は在籍校に個別確認を
高校にも、一定の要件を満たす学校外施設での相談・指導を指導要録上の出席扱いとする取扱いがあります。ただし、指導要録上の出席扱いと、科目の履修認定・単位修得は別です。2009年の通知は施設への通所・入所などを前提としており、オンライン学習だけをこの通知の扱いに当てはめることはできません。学校外の施設へ通うだけで単位・進級が保証されるわけでもありません。具体的な要件と、在籍校での履修・評価を別々に確認してください。
結論は急がずとも、課題の提出日や面談・手続きの期限は早めに確かめましょう。「まだ決めていないので、選択肢と期限だけ先に教えてください」と伝える方法もあります。
学校で利用できる学習支援、課題、評価方法などを相談し、科目ごとに何が必要かを確認しましょう。制度の名称だけで判断せず、本人の状況で利用できるか、学校の体制や実施条件も尋ねてください。
面談に持っていくメモ
- 本人が負担に感じていること、今ならできそうなこと。原因が分からなくても構いません。
- 学校から届いている連絡・課題・期限。不明な項目は不明のまま記載します。
- 本人や保護者が希望する連絡方法と、共有してほしくない情報。
- すぐに決めずに持ち帰りたいこと、次に確認する担当者。
医療上の判断が必要な心身の不調については、教育相談だけで診断を求めず、医療機関など適切な専門先へ相談してください。
転学・編入学を検討する場合
候補校には、募集時期、対象学年、選考、費用、登校や学習の方法を個別に確認します。これまでの単位がどの範囲で認められるかも、在籍校と候補校の両方で確認してください。入学の見通しや手続きが分からないまま、退学を先に決める必要はありません。
公立・私立、全日制・定時制・通信制などによって案内先や手続きが異なります。教育委員会の窓口がすべての学校を扱うとは限らないので、まず在籍校と候補校の公式案内で担当先を確認してください。
公的な専門窓口の例として、東京都教育相談センターは都立高校への入学・転学・編入学や中途退学後の進路相談を案内しています。これは東京都の制度に関する例で、全国の高校に同じ条件が適用されるわけではありません。自分の地域の教育委員会や学校の公式案内を確認しましょう。
地域の相談先と居場所を探す
相談窓口を地域から探す / 支援機関を地域から探す / 保護者だけで相談する準備
支援機関の対象年齢が「要確認」の場合は、高校生が利用できると推測しないでください。出席・単位だけでなく、本人が安心して過ごせるか、家庭の負担が大きすぎないかも検討できます。
情報源と位置づけ
- 文部科学省:高等学校における不登校生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の対応について(2009年3月12日通知):別紙1の出席扱いの要件と、科目の履修認定との区別を参照。
- 東京都教育相談センター:高校進級・進路・入学相談:都立高校への入学・転学・編入学と中途退学後の進路を扱う窓口の例を参照。
- 文部科学省:24時間子供SOSダイヤルについて:番号・対象・夜間休日の相談体制を参照。
2026年10月3日に上記の本文を確認しました。保護者・支援者向けの一般的な確認ガイドであり、学校ごとの単位、進級、入学を保証しません。文例・メモは編集部の例示で、公式通知の引用ではありません。機関への直接問い合わせによる確認ではありません。